2016年10月6日 第41号
UBCキャンパスに隣接するUBCファームは「Sustainable Food System」 (地球、環境にやさしい食糧システム)を追求しながら、いろいろな活動をしているオーガニック農園です。はじめて訪れた夏真っ盛りの農園では、夏の強い日差しに照らされながら、ボランティアをはじめとする何人もの人たちが広い農園で仕事をしていました。ここで収穫された、じゃがいも、人参、ほうれん草、きゅうり、色鮮やかなビーツ等の野菜やブルーベリー、新鮮なたまご、かわいいお花のブーケは6月から10月中旬まで毎週、火、水、土曜日に行われるUBCファームマーケットで買うことができます。
UBCファームでは、コミュニティー、また、人とのつながりを深めるということにも重点を置いており、ファームマーケットの他、野菜の育て方からはじまり、ジャムの作り方、ベーキング等のワークショップや「Joy of feeding」 等の人と人とをつなぐ数々の特別イベントも開催されています。
8月24日、そのUBCファームにて、はじめての「日本の家庭料理」についてのワークショップを開催しました。今回は一汁三菜をテーマに、農園でとれたじゃがいも、みずみずしいほうれん草、サラダ菜、きゅうり、青ネギを使い、日本の家庭料理でも人気のある、きゅうりとわかめの酢の物、ほうれん草の胡麻和え、ジャガイモとお豆腐のお味噌汁、鶏南蛮を作りました。新鮮なオーガニック野菜の味は格別で、味が濃く、野菜本来の味がしました。
今回参加してくださった方々は日本の家庭料理に興味があり参加してくださった方ばかりで、ここで初めて出会った方々が一緒に料理を楽しんでいるのを見ていると、話す言葉が違っても「食」は人と人を繋いでくれるのだなと改めて感じるとともに、素晴らしい日本の家庭料理を紹介できたことに感謝しました。
(文 鈴木 公子)
UBC Farmの詳しい情報はwww. ubcfarm.ubc.ca
竜田揚げレシピ
竜田揚げの由来をご存知ですか?竜田は奈良県の西北部を流れる竜田川のことで、醤油により赤く染まった身が外側の片栗粉の部分が白く揚がることから、竜田川を流れる紅葉に見立てたもの。これからカナダも紅葉の季節。ぜひ竜田揚げを作ってみてください!
材料 四人前
・鶏もも肉 600g
・減塩醤油 大さじ3
・砂糖 大さじ1〜2
・酒 大さじ1
・にんにくのすりおろし 1かけ分
・片栗粉 適量
・揚げ油
作り方
1.醤油、砂糖、酒、にんにくのすりおろしをボールに入れ、砂糖が溶けるまで混ぜる。
2.一口大に切った鶏肉を1に入れ約1時間下味をつける。
3.鶏肉に片栗粉をまんべんなくまぶし、きつね色になるまで揚げる。
鶏肉にしその葉を巻いて揚げてもおいしいです。 鶏肉は数回に分けて揚げる。
鈴木 公子(すずき きみこ):和歌山県出身。ノースバンクーバーを拠点に旬の野菜、地元の食材を使った和食を発信。
母親から本当の家庭料理を学び、ミシュラン一つ星、京都とり料理瀬戸の女将さんから『おもてなしの心』を学ぶ。
Cook Culture及びWell Fed Studioの和食インストラクター。UBC Farmにて和食のワークショップ開催予定。edible Vancouver wine and country にて記事掲載。
www.kimikoskitchen.wordpress.com