2017年10月26日 第43号

 常日頃より、楽しく拝読させて頂いている読者の一人です。この度、読者の投稿「ノーベル賞と二重国籍 水本正雄氏」の特に二重国籍について共鳴してひと言。

 日本国籍を半強制的に喪失させられた一人として、ある日在留証明書の必要があり、バンクーバー総領事館に申請書の願いを提出しました。係の方が来られ、「カナダ市民権を取得されていますか」と聞かれましたので、「ハイ」と返答いたしました。すると、「この書類にサインをお願いします」と日本国籍資格喪失(?)の書類を渡されました。私は躊躇しました。しかし係の方は「日本では二重国籍を認めていませんので、サインを頂かないと在留証明書は発行できません」とのことでしたので、やむなくサインをしてしまいました。

 後日、多くの友人に話をしましたら、正直に行った私が馬鹿のようなことを言われ、今だに己自身の行為を悔やんでおります。

 カナダ市民権を取得したひとたちは、より日本人として異国地にてカナダの国に貢献しているのが現状ではないでしょうか。日本政府はこのような日本人から日本の国籍を喪失させるのは愛国心を損なう可能性があるのではないでしょうか。

 日本の現国籍法の改正を願う一人として。

合掌

 


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