2017年7月20日 第29号
5月某日 連休は、休みを予定していたのですが、顧客からゲストが来るので木を切ってほしいと電話があり、断ることもできず、結局、日曜日は半日仕事でした。祭日の今日は、以前に切っておいた枝の片付けなどで3時くらいまでになりましたが、少しばかりの現金収入になりました。夜は前から気にしていた日本アニメーション映画『君の名は。』を観に行き、それなりに楽しいひと時でした。映画は僕が、最近に書いたエッセイ『空の果て』にある聖徳太子の話や、亡き妻の思い出が重なり、いろんなことを想像しました。劇の台本の方も並行して、暗記に努力しています。
5月某日
84歳になる仲代達矢の「無名塾」の話ですが、塾生は約200名の中から選ばれた若者6名が彼のスタジオで、朝7時の掃除から始まり、その後は体力づくりのためのジョギング、そして仲代氏直々の演技指導と続くようです。なかなかプロの道は厳しいみたいです。氏いわく、60年間舞台をやっていても初日の舞台は緊張するそうです。また、若い人達から彼自身も刺激を受けているそうです。60代の僕などは中途半端な素人役者ですが、氏と同じ気持ちです。頑張らねば!
5月某日
今回の狂言『濯川(すすぎがわ)』に挿入する音楽の件ですが、僕は沢井一恵の琴の演奏を少しずつ、あるいは部分的に切って演技のつなぎに挿入するのをおススメです。いろんな音、特に琴の低音演奏は魅力的です。ピアノの濁音を感じさせます。YouTube で検索すれば、彼女の演奏を聞くことができます。
自分のメモから見つけた言葉「馬は走る 花は咲く 人は書く自分自身になりたいために」。誰の言葉か分かりませんが、「馬は走る 花は咲く 人は演じる自分自身になりたいために」すれば、ぼく達演技をする者かと思えます。
6月某日
「悲しいしらせ」というから、ビックリ、「ひょっとして、娘さんが河に落ちて事故になったのか」と思えば、タイからの帰国がパウエル祭に間に合わないとのこと。でもホームシックにならずに元気なのは、いいことです。僕も若い頃にタイへ親善訪問したことがあります。メコン河の赤茶色の水は生活する人のすべてです。洗濯も行水も、すべてがこの河によるものです。まさに『濯川(すすぎがわ)』です。さらに上流のアユタヤに行けば、江戸時代初期に山田長政などの日本人が活躍した史跡があります。山田長政は日本人海外移住の先駆者かもしれません。
6月某日
アユタヤに僕が訪れた時は、確か山田長政のお墓というものがあり、少し離れた処に、かっては黄金に輝いていただろうと思われる灰色の大きなパゴダ(仏塔)が三個並んでそびえ立っていたぐらいで、他はなにも無かったように記憶します。
さて、今頃の日本の子育てでは、親は評判のよい小学校に子供を入れるために、東京の場合、中央区にあるマンションを買うらしい。子供の勉強には良いのだけれど、しかし、いい学校は均質な子ばかりで良くないという話もあります。子供は、多様な子と会うことにより経験値が高くなり、たくましさと生きる力が強くなるともいわれます。その点、多様な外国で生活する子供たちは、昔の日本人山田長政のようにたくましいのかもしれません。
6月某日
来週土曜日のチャリティーサッカーゲームは、先輩や友と食事会の予定があり、購入を迷っていたら繰り延べとなり、幸いまだ間に合うので息子に頼み今夕に入場券を購入しました。でも、オンラインでの購入はめんどくさそうでした。ただ、45ドルのチケットが35ドルになり少し幸せかな?
今日見つけた言葉、「青春の哲学とはなにか」それは「思い切ってやってみろ」の一言に要約されるそうです。ランドルフ・ボーン(アメリカの教育思想家)の言葉です。
青春は遠い昔、今は壮春なので、もう一度どんとやるか?
6月某日
昨日のサッカーゲームは、BCプレースの天井が開放されてあって夏服での観戦は少々寒い感じでしたが、休憩時間に息子とビールを飲み、少し元気がでました。前半に一点をとられて我らのホワイトキャップスが後半は一点を追う展開で、結構エキサイティングなゲームでした。最後は同点で終了でした。
さて、TVで超歌舞伎『花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)』を観ました。バーチャル技術の映像で初音ミクが太夫(たゆう)となり、舞台の歌舞伎役者中村獅童と共演する試みでした。始めに花魁が暗闇からでてくる場面は、ぼくたちの一昨年の劇『お稲荷様の必殺仕事人』を連想させました。この3D歌舞伎のコメントに「千本桜が懐かしい」とか「これで歌舞伎がすきになる」など、たくさんのコメントがありました。音楽はジャズミュージシャンの方が担当して、いかにも今の若い人たちに受けそうでした。この企画は数々の賞を受賞しています。
6月某日
素人考えですが、今回のポスターの英語タイトルは「ランドリー(Laundry)リバー」というのはどうでしょうか?
ぼくたちが若い頃、白い水着の女性が真っ黒に日焼けしたポスターが人気になり、若い女性が、わざわざ肌を焼くために海にゆくというブームがありました。このポスターを企画したのが石岡瑛子でした。晩年はスパイダーマンなどの衣装デザインをしていたという彼女の言葉に「衣装と言う概念を破りたい」とか「良いものは人間の目が判断する」などがあります。この白い水着のポスターは、当時、よく盗まれたそうです。
今回のぼく達のポスターも演技も、いいものになること期待しましょう!
PS…今回の『濯川(すすぎがわ)』の公演は、パウエル祭2日目の8月6日(日)で1時45分開場、2時開演、場所はファイアーホール・アーツセンターです。本会場(オッペンハイマー・パーク)より西に1ブロックの所にあります。
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