2019年5月2日 第18号

 スピリチュアルやヒーリング系のことを勉強している人は、「こうなりたい自分!」というビジョンをしっかり持っています。だからこそ、そこにたどり着くプロセスで、自分の理想の結果がなかなか出ないと、自分自身を信じきれなくなり、間違った問いを投げかけて、自分自身をさらに苦しめている場合があります。それは、ヒーリング系を学ぶがゆえに、知らず知らずのうちに、「〜はしてはいけない」や「〜しないといけない」を沢山持っているからです。    

 「〜しないといけない」が沢山あると、自分や他者のニーズを犠牲にしてまで 周りの人を「変えよう」としてしまいます。そして、パートナーや周りの人が自分の理想通りの行動をしてくれないと、とても苦しくもなってきます。  

 理想と現実のギャップを自分の中で感じている場合は特に、急にスーパーポジティブになって自分を持ち上げたかと思ったら、次の瞬間には小さな出来事に対してクヨクヨして自分にダメだししてしまっていることも度々。だから周りもその人に対してどう接していいのか混乱してしまい、自分の視野がどんどん狭くなっていっていることには気が付きません。 自分の感情を素直に受け止めると、

 

愛も成長する

 ヒーリングに関心がある人ほど、自分や他者の感情を素直に受け入れにくいところがあるかもしれません。もし腹が立ったなら、「腹たった!!」でいいのです。ヒーリングを勉強しているが故に、「こんなことで腹が立たないような自分になるためには、自分が変わらないといけないのか?」「自分に対してどんな努力をもっとしていけばいいのか?」的なことを常に自問自答したくなるクセがあります。これらの質問に、「もっと学ばなくては」、「もっと大人の自分にならないと」と、「修行的」な答えを自ら求めてしまいます。そうすると、しなくてもいいような落ち込みを生み、ヒーリングしていくよりは、自分だけでなく周りの人の気持ちも重くしてしまいます。

 「どうすれば怒らなくてもいいような考え方ができるのかな…」と、自分の内に反省を持っていくような質問をして、自分自身を成長させようとしている姿勢はとても素晴らしいと思います! 確かに人間も確実に成長していきます。ですが、基本的なことは「自分の怒り方の表現方法」と「他者とのヘルシーな境界線のひき方」を、あなたがまだ身につけていないということかもしれません。スピリチュアルではなく、現実的にとらえて見ることも必要かもしれません。  

 そこで質問です!『あなたが育った家では、葛藤、フラストレーションがあると、どうやってその感情を表現していましたか?』『あなたがマイナスの感情を出そうとした時、両親はそれをちゃんと受け入れて、気持ちを汲んでくれ、理解しようとしてくれましたか?』『怒りまたはコンフリクトは抑えないといけないような家庭環境で育ってはきませんでしたか?』あるいは、『親から怒りやフラストレーションをぶつけてこられませんでしたか?』  

 「怒り」や「悲しみ」というのは単純に「自分のニーズが叶っていない」時に生まれやすくなります。怒りやフラストレーションを「沈黙する」「泣く」「避ける」「怒鳴る」「相手を責める」「相手を変えようとする」で表現するのではなく、大人になった今、普段から自分のニーズを周りの人にどう「表現」しているか、それが相手にちゃんと伝わっているかどうか、基本的なあなたの「コミュニケーションスキル」を今一度見直してみましょう!

 


Sunny Chung MBA, MCP, RCC, CPF

カナダ・BC州認定心理カウンセラー。 BC州認定アドラーペアレンティング・エデュケーター。クシ・アカデミー認定マクロビオティック・インストラクター。スピリチュアルカウンセラー。アメリカで心理学学士号&経営学修士、カナダで心理学カウンセリング修士取得。10年間アメリカ・カナダの企業でコミュニケーション、人間関係、パフォーマンスなどをコーチング。心理カウンセリングはアドラー心理学、CBT、脳科学、およびアートセラピーをもとに、世界でここしかないホリスティックなカウンセリングを日・英語で提供している。また、いろいろなテーマで各種セミナーを随時開催。カウンセリング&ワークショップの詳細はウェブサイトから。
www.sunnychung.ca

 

 

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