2018年1月1日 第1号
異性からモテる人というのは、容姿がいい、仕事ができる、経済力がある、性格がいいなどが一般的かもしれませんが、誰かを好きになるときは、自分でも想像できないようなところで一瞬にして心を奪われてしまうことがよくあります。どういう始まりであったにしろ、憧れの人と付き合い始めたり、結婚できたとしても、しばらく一緒にいると、好きだった相手のことが嫌いになったり、反対に嫌われたりすることもあります。
今回は心理カウンセリングでカップルカウンセリングを行っている視点から、 カップルが末長く上手に付き合っていけるために欠かせない一つの条件を挙げてみたいと思います。それは、男性は女性の話をちゃんと聞いて、彼女が言わんとしている「意味」やニーズを汲み取ってあげようと努力しているかどうか。反対に女性は、男性に対して素直かつ率直に意見が言えて、パートナーからサポートしてもらえるように甘え上手になれているかです。
男は女の言葉を鵜呑みにする、 女は男の言葉に意味を探す
女性にお伝えしてもなかなかピンときてもらえないことが多いのですが、男性は女性の言葉を鵜呑みにする傾向があります。それとは全く反対に、女性には男性から発せられる言葉をそのまま受け取らず、その奥にある言葉の意味を探そうとする複雑な心理があります。 日本では『以心伝心』という言葉がありますが、それは、日本人の生活がもっとシンプルな時代に通用したこと。男女はコミュニケーションの取り方が全く違います。その上、今は人それぞれ、もっと自由で複雑なライフスタイルが個々にあるので、相手が本当は何を考えているかなどは、実際にオープンにコミュニケーションしなければ分かり合えないことばかりです!
話を聞ける人と甘えられる人は どんな環境で育った?
パートナーから、話を心から聞いてもらえたときや、理解してもらえたと感じたときは、ホッとして、相手との深いつながりを感じますよね。思いやりを持って人の話を聞ける人というのは、一概に言えませんが、親に話をよく聞いてもらえた経験のある人が多いようです。
基本的に、女性はこどもの頃お父さんと何でも話ができたり、甘えたりできた場合は、大人になると、男性に上手に甘えることができます。男性は、お母さんと仲が良かった場合、女性を上手にサポートできるようになります。なので、異性の親と仲が良かったかどうかは、 カップルが上手にコミュニケーションを取れるかどうかの大きなポイントの一つとなります。
もしあなたが、「異性の親とほとんど会話をしていなかった」という幼少時を過ごしていた場合は、無意識の間にも、他者に対して心を閉じがちになっている可能性があるかもしれません。カップルが親密な関係を作っていくためには、心が閉じてしまっていては、表面的な会話や、体の関係に止まってしまい、 そこから先の信頼関係を作っていくことは難しくなってしまいます。互いの心が閉じた状態で関係を保っているかどうかは、相手に対してフラストレーションや怒りを強く感じていないかどうかですぐ分かります。また、そこまで感じていても我慢しながら付き合っている場合も同じことがいえるでしょう。
思い当たる人は、勇気を出して、少しずつ心を開き、パートナーや周りの人に自分の気持ちを話す練習を繰り返し行ってください。もちろん、拒否されることもあるかもしれませんが、Try and Errorです。 自分を守ろうとしすぎて、心を閉じてしまうよりは、「生きていれば、拒否されることがあっても当たり前!」くらいの心構えでチャレンジしてみて、人との間に新しい体験を積んでいってくださいね。
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Sunny Chung MBA, MCP, RCC, CPF
カナダ・BC 州認定心理カウンセラー。BC 州認定アドラーペアレンティング・エデュケーター。クシ・アカデミー認定マクロビオティック・インストラクター。スピリチュアルカウンセラー。アメリカで心理学学士号&経営学修士、カナダで心理学カウンセリング修士取得。10 年間アメリカ・カナダの企業でコミュニケーション、人間関係、パフォーマンスなどをコーチング。心理カウンセリングはアドラー心理学、CBT、脳科学、およびアートセラピーをもとに、世界でここしかないホリスティックなカウンセリングを提供している。また、いろいろなテーマで各種セミナーを随時開催。5月はアドラー心理学に基づいた、「子供のこころを育てる」ワークショップ開催予定。カウンセリング&ワークショップの詳細はウェブサイトから。
www.sunnychung.ca