2020年4月30日 第14号
各州が経済活動再開に向け、計画的な規制緩和策を検討しているが、ジャスティン・トルドー首相は「ワクチンが利用できるまではフィジカルディスタンスなどの一定の規制は続く」と明言した。今年中は、新型コロナウイルス感染対策を意識した、ニューノーマルな現実が続くことになるとの認識を示している。
フィジカルディスタンスなどの公衆衛生に関する規制については、違反した場合には、罰金や禁固刑を科すという厳しい態度で臨んでいる州政府も多い。
ケベック州やオンタリオ州など、感染が拡大している州ではもちろん、比較的ウイルス封じ込めに成功しているブリティッシュ・コロンビア州でも、違反した場合は、最高で2万5千ドルの罰金か禁固刑という罰則が設けられている。バンクーバー市など、各市で罰則を設けている場合もある。各市では見回りを強化し、多くの場合は注意のみだが、必要なら違反切符で罰金を科している。
一方で、見回りでも警察が新型コロナウイルス関連で違反切符を切ることはない。詐欺が横行している現状で、新型コロナウイルスの不安をあおる詐欺などには注意が必要と呼びかけている。