2020年3月19日 第12号
ジャスティン・トルドー首相は18日、新型コロナウイルス(COVID-19)対策として、アメリカからの旅行者の入国も禁止すると発表した。首相はアメリカ政府と協議した結果、不要不急の渡航者の往来を双方向で禁止することで合意したと語った。ただし、貨物や商業目的の入国については除外される。カナダは生活用品の多くをアメリカからの輸入に頼っているため、物流は対象外とした。
アメリカで新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、16日にはアメリカ人以外の旅行者の入国を禁止したにもかかわらず、アメリカ人を除外したことに異論が上がっていた。特にブリティッシュ・コロンビア州政府は16日、ワシントン州での感染状況が最悪の事態となっていることなどを踏まえ、BC州民の安全のため連邦政府にはアメリカ人の入国禁止を強く望むと語っていた。
この日、首相は、新型コロナウイルスで影響を受ける国民と中小企業に向けた270億ドルの支援プランも発表した。雇用保険対象外の雇用者や自営業者などを含む、直接的な支援となっていると語った。
連邦政府はタックスリターンについて締め切りを個人は6月1日に延長、支払いがある場合は8月31日以降に支払いを延長できるなどの対策を発表した。