2019年11月21日 第47号
カナダで被害が相次いでいる電話詐欺の一団がインドで逮捕されたことが18日、明らかになった。インドの警察が伝えた。
当局によると、カナダ国民を標的にした国際電話詐欺団のコールセンターの場所をつかんだのは15日。17日に警察官が踏み込み、32人を逮捕、55台のコンピュータと35台の電話機を押収したと発表している。踏み込んだ時にはカナダのものと思われる電話番号がコンピュータに表示されていて、まさに詐欺電話を掛けようとしていたところだったという。監視役3人も逮捕したとしている。ただコールセンターの所有者は捕まっていない。
逮捕者は、カナダの警察のふりをしてカナダ人に電話していたと語っているという。逮捕された32人はほとんどが20代で、中には10代後半もいたと発表している。
ここから発信されていた電話詐欺のパターンは、まず連邦政府機関サービスカナダからという偽の自動録音メッセージを流す。内容は、ソーシャル・インシュアランス・ナンバー(SIN)に関連した事件に巻き込まれている、逮捕されないようにするため折り返し電話をするよう促すというもの。電話がかかってきたら、事件解決のために金銭を要求する。ほとんどの場合、プリペード・クレジットカードやビットコイン、iTuneギフトカードなどの追跡ができない支払方法を要求すると説明している。
当局は1万3500ドルもの被害にあったカナダ人もいたと発表している。
カナダ不正防止センターは、被害にあわないために、あやしい電話がかかってきた時はすぐに切るように注意を促している。