2019年10月24日 第43号

 オンタリオ州にある食肉処理業者ライディング―リージェンシー・ミート・パッカーズ社が扱った牛肉製品に食中毒を引き起こすO157、H7の大腸菌が混入した可能性があるとしてすでにリコールが発表されていたが、カナダ食品検査庁は19日、リコール製品をさらに追加した。

 今回は17日に発表したオンタリオ州とアルバータ州のウォールマートやBC州のオーバーウェイティに加えて、自然食品を扱うホールフーズも含まれた。

 カナダ食品検査庁が発表したリコール商品はすでに800品目以上になっている。

 業者は、実際に食中毒を引き起こす可能性のある大腸菌が混入したという事実はなく、書類上の不備によるものと説明しているという。

 しかし同社製品についてはアメリカでもアメリカ農務省が、カナダから輸入された牛肉製品について食中毒を引き起こす可能性があるとして注意を呼び掛けている。同社製品は、マサチューセッツ州やニューヨーク州などで扱われているという。

 ただカナダ食品検査庁によると、同社製品が原因と思われる体調不良については報告されていないとしている。

 同社の製品が食中毒の危険性があると分かったのは今年9月。食品検査庁はすでに同社に営業停止を命じているが調査は続いており、今後もリコール商品が増える可能性があるとしている。

 リコール製品のリストについては、カナダ食品検査庁ウェブサイトに掲載されている。

 

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