2019年10月3日 第40号

 アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くアパレル大手フォーエバー21がカナダで展開する全店を閉店することが9月29日分かった。同社はアメリカ連邦破産法11条の適用を申請したと発表、カナダでも同様の手続きに入っている。

 小売業界が直面している現在の状況を踏まえて、カナダでの全店閉店という決断に至るまでにさまざまな選択肢を検討したが、カナダ市場はこれ以上の経営は不可能との結論に至ったと発表している。

 カナダでは、ブリティッシュ・コロンビア州、アルバータ州、マニトバ州、オンタリオ州、ケベック州、ノバスコシア州に44店舗を展開。今年末までに閉店するとしている。カナダの消費者についてはアメリカで引き続き購入できるほか、アメリカ店のオンラインショップを利用できるとしている。

 また同社のギフトカードがカナダで利用できるのは今年の10月15日までとし、それ以降アメリカやオンラインで利用できるかについての詳細を後日発表するとしている。

 従業員については全国約2千人に、すでに解雇通告をしたと発表している。

 フォーエバー21は1984年に創業、57カ国815店舗を展開している。カナダ以外でも日本をはじめアジア、ヨーロッパでも閉店を発表。ただアメリカの主要都市やメキシコ、中南米では事業を継続するとしている。

 

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