2019年9月5日 第36号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で公立学校教師の労働組合と州政府の労働交渉が続いている。
BC州では9月3日から新学期が始まり、生徒も教師も新たな学期を迎えた。しかしBC州公立校教師組合は州政府との労働協定がないまま新学期に突入した。
前回提携した労働協定は今年6月に期限が切れ、7月に数日、8月には調停役が仲介したが新学期までには間に合わなかった。労働交渉は9月23日に再開されるという。
自由党政権時の前回の労働交渉は難航した。2014年、教師がストライキを起こし、学校が5週間にわたり休校、生徒たちに影響を与えたことは記憶に新しい。
しかし今回は交渉相手が新民主党(NDP)政権ということもあり、スムーズな交渉が行われることを期待する声が上がっている。
交渉で難航している理由の一つが一クラスの生徒数。生徒数を減らして細かい生徒のケアを訴える組合側と、生徒数が減ることでクラスが増え教師増加を強いられる州政府側とで意見が食い違うという。さらに給与増加も条件に入っているため、州政府との今後の話し合いが注目される。