2019年8月22日 第34号

 ウエストジェットでイタリアへ新婚旅行を計画していたカップルが通達なしにフライト変更を余儀なくされたとして運輸局に訴えた。

 アルバータ州エドモントン市に住むウィリアムソンさんらは7月22日にエドモントン空港から出発する予定で空港に行き、搭乗手続きも済ませセキュリティを通りゲートに着くと、予定していたフライトに座席がないと言われたという。

 ゲートのウエストジェット職員によると、前夜に機材を変更したため座席が確保できなかったと告げられ、5時間後に出発する別の便に変更されイタリアに着いたのは予定より6時間遅れだったとウィリアムソンさんがメディアに語っている。

 しかし事前にウィリアムソンさんらにウエストジェットから機材変更によるフライト変更の通達はなく、これがカナダ運輸庁が今年7月15日から新たに導入した航空利用者保護規則(APPR)に違反する可能性があるのではないかと主張している。

 運輸庁が定めた新規則では、航空会社側が通達なしに「座席確保」に失敗し目的地に6時間から9時間遅れた場合には、1人900ドルの補償金を請求できるとなっている。

 しかしウエストジェットは、ウィリアムソンさんらが前日にエアマイルを通してチェックインしているため、事実上そのチケットは「座席確保」の対象外となり、900ドルの補償金請求対象とはならないと主張している。新規則では、決められた時間にチェックインして「座席確保」した乗客の数よりも飛行機の座席数が少ない場合に補償対象となると定められている。ウィリアムソンさんは125ドルのバウチャーを提案されたと語っている。

 運輸庁によると、新規則が導入されてからこれが調査される初めてのケースで運輸庁の結果に注目が集まっている。

 

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