2018年9月13日 第37号
ブリティッシュ・コロンビア州アボッツフォード市の商店街で9日朝、人の背丈以上ある衣類寄付用のコンテナの中にいた女性が、消防隊員によって救出された。
目撃者の話によると同日午前10時半ごろ、20代の女性がコンテナ上部にある衣類投入口から中に入ろうとしているのを、男が手助けしていたという。男はそのあと、コンテナの中に女性を置き去りにして現場を去った。
目撃者は消防署にこの事実を伝え、ほどなくして消防隊員が現場に到着した。隊員は鏡や携帯電話のカメラを使って中の様子を調べ、女性がいるのを確認した。目撃者と6人の隊員がコンテナを横倒しにし、女性が投入口から出てこられるようにした。
救急隊員が女性のけがの有無などを調べたが、特に問題はなかったという。消防隊員の質問に対し、女性はコンテナの中で眠っていたと答えている。
こうした出来事は過去にも起きているが、中の人が死亡する事故が何件も起きており、再発を防ぐよう寄付用コンテナのデザインを改善する必要性があると、ホームレスの支援を行っている団体は指摘する。
最近では7月、30代の女性が寄付用コンテナの投入口部分に挟まって身動きが取れなくなり、死亡している。また2016年には同州サレー市で寄付用コンテナの中で男性が死亡しているのが見つかったほか、2015年にも同州ピットメドウズ市で45歳のホームレス女性が、コンテナ内で死亡している。