2018年4月19日 第16号
連邦自由党政権、アルバータ州政府の「国益」を理由にしたパイプライン建設承認の必要性がメディアで大きく報じられる中、16日にバンクーバー市で先住民族を中心にした反対派関係者が記者会見を開いた。
出席したのは、先住民族から代表者5人とバーナビー市デレク・コリガン市長、バンクーバー市アンドレア・レイマー市議、連邦議会新民主党(NDP)バーナビー・サウス選挙区ケネディ・ステュワート議員。
改めて反対の立場を強調するとともに、先住民族の権利を侵害していることを強調した。
パイプライン建設の承認条件として、関係する先住民族全ての同意が必要とされているが、それが実行されないまま連邦自由党政権によって建設が承認されたと非難した。
また環境対策調査についても自由党が約束した保守党時代より詳細な調査の実施が完全に行われていないと批判。さらにキンダーモーガン社は、カナダエネルギー委員会が提示した全条件を満たさないまま工事をしていると指摘した。
レイマー市議は、一歩間違えば大惨事となるパイプラインのオイル漏れ事故は、環境問題だけではなく、旅行業などのBC州の基幹産業にも影響すると語り、改めて反対の立場を示した。