2017年12月7日 第49号
ニューブランズウィック州のファンディ湾で漁をしていたロビンソン・ラッセルさんは11月21日、極めて珍しいロブスターを捕まえた。
5人の仲間とともに漁をしていたラッセルさんは、ロブスター漁歴20年というベテランだ。
彼は今までに、青いものや黄色いもの、重さ9キログラム(20ポンド)の大物など、様々なロブスターを見てきた。しかし、この日海中から引き上げられた、青みがかった白色の半透明のロブスターを見たのは、これが初めてだった。
米メイン州のロブスター研究所によると、これは殻に色素がないアルビノ個体で、おそらくは1億分の1程度の確率でしか出現しないだろうと取材に答えていた。しかし、こうした個体はあまりにもまれ過ぎるため、確率はあくまで推測に過ぎなく、確実に言えることは宝くじに当たる方がよっぽど確率が高いということだと付け加えていた。
メイン州沿岸漁業協会では、このロブスターはいわゆる先天性色素欠如症だろうとみている。その場合、色素はある程度残っており、このロブスターの殻が真っ白ではなく青みを帯びていることや、目が黒いことと合致する。いずれにしても、極めてまれなことには変わりないが、食用に関しては特に問題ないとのこと。
ラッセルさんらは、このロブスターに『ラッキー』と名前を付け、地元グランド・マナン島にあるレストラン、ハーバーグリルの水槽で飼うことにした。多くの人が、この珍しいロブスターを一目見ようとレストランを訪れている。またラッセルさんは、同州セント・アンドリュースにある非営利教育団体ハンツマン海洋科学センターの水族館が、このロブスターの飼育を引き受けてくれないかと考えている。同水族館は様々なロブスターを飼育していることで知られている。