2017年10月5日 第40号
米ネバダ州ラスベガス中心部で10月1日深夜に起きた銃乱射事件で、2日までにカナダ人3人の死亡が確認された。
事件は同市中心部の野外コンサート会場で発生。隣接するホテルの32階から、男が会場に向けて銃を乱射。60人近くが死亡したほか、500人以上が負傷するという米国史上最悪の銃乱射事件となった。
当時コンサート会場では、3日間のカントリーミュージックコンサート「ルート91ハーベスト」の最終日を迎えており、約2万2千人が集っていた。
このコンサートにガールフレンドと参加していたブリティッシュ・コロンビア州メープル・リッジに住むジョーダン・マキルドーンさん(23歳)は銃撃を受け、会場でバーテンダーとして働いていたヒーサー・グーズさんに抱きかかえられながら息を引き取った。グーズさんはちょうど鳴り始めたマキルドーンさんの携帯に出て彼の名前を知り、それを彼の腕に書き留めたほか、BC州にいる家族や会場で離ればなれになっていた彼のガールフレンドと連絡を取った。彼を一人にはできないと、グーズさんはその後5時間半にわたり、マキルドーンさんのなきがらのそばに付き添っていた。
マキルドーンさんは来週の金曜日が誕生日だった。彼とガールフレンドは毎年この時期、誕生日を祝うため当地を訪れていた。
またアルバータ州北西部の人口2千人弱の町バレービューから訪れていた、カトリック系学校で働いていたジェシカ・クリムチャックさんの死亡も確認された。クリムチャックさんは4人の子供のシングルマザーで、銃撃当時はフィアンセとともにいた。このほかにもう一人、アルバータ州からの28歳の女性の死亡も確認された。
そのほか少なくとも4人のカナダ人が銃撃で負傷、病院で手当てを受けている。