2017年10月5日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島に住むコンドミニアムで、オーナーが部屋を短期宿泊者に貸し出したところ、家具などを盗まれる被害に遭った。

 事件が起こったのは、島のほぼ中央部に位置するリゾート地マウント・ワシントン。オーナーのアヌーシュカ・スタイグマンさんは、所有するコンドの部屋をオンライン上の宿泊施設貸し出しサイト、エアービーアンドビーなどに登録して、貸し出していた。

 ある時スタイグマンさんのもとに、涙なしには聞けないほどつらい体験をしてきたという家族から、短期賃貸のリクエストが届いた。その話に心を動かされ、何とか助けてやりたいと思った彼女は、他にもいくつか入ってきたリクエストを差し置き、彼らに部屋を貸すことにした。

 しかしその後、コンドの管理人からスタイグマンさんのもとに、賃貸人が家具などを盗んで出て行ってしまったとの連絡が届いた。彼女が部屋を確認したところ、電気製品や写真、ベッドのほか二段ベッドの下の部分、また食器類などがなくなっていた。スタイグマンさんは警察に被害届を出すとともに、ソーシャルネットワーク上で、このテナントの情報提供を呼び掛けている。

 同リゾート地でバケーションレンタルを手掛けているリアンヌ・ウェブスターさんは、この地域ではこうした犯罪が増加していると、取材に話している。ウェブスターさんは今回被害のあった、スタイグマンさんのコンドミニアムは管理していないが、部屋のオーナーや物件の管理人は被害に備えて十分な前金を請求したり、頻繁に部屋をチェックしたりするべきだと指摘している。

 ウェブスターさんは、利用客全てに事前に会って話を聞くようにしているという。そうして肌身で感じて初めてわかることも実は非常に多いと語っている。

 連邦警察(RCMP)は、スタイグマンさんの件を捜査中であることを明らかにしている。

 

 

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