2017年9月28日 第39号
北米自由貿易協定(NAFTA)交渉の第3ラウンドが首都オタワで始まった。26日には、アメリカ通商代表部ロバート・ライザー氏、メキシコのイルデフォンソ・ガヤルド経済相、そしてカナダのクリスティア・フリーランド外相が交渉に臨んだ。
アメリカのトランプ大統領は、NAFTAはアメリカに不利な自由貿易として修正もしくは協定破棄の可能性を示している。今夏からアメリカ、カナダ、メキシコ代表が交渉を続け、今年中の協定合意を目指しているが、状況は厳しいとの見方が強い。
第3ラウンドではアメリカ側から労働条件についての提案が示された。その他、投資、知的財産権についても今回のオタワ会談で新たな条件がアメリカから提案されている。
カナダは労働力の自由化を優先事項の一つにあげている。60の職種についてビザ発給などの簡易化を米加両方で実現したい考え。しかし厳しい移民政策を優先しているアメリカとの溝は大きいとみられている。
次回交渉は10月11日からアメリカ・ワシントンDCで行われる。