2017年8月3日 第31号
ケベック州モントリオールで7月25日、高速道路を走行中の車に庭作業の鉄製の道具が突き刺さる事故が起こった。
場所は同市の南を走る高速20号線で、車を運転していたのは同市に住むサシャ・ブートロさん。仕事が終わり家路についていた午後4時50分ごろ、何の前触れもなく大きな衝撃音とともに、芝生の端を切りそろえる鉄製の半円形をした芝生エッジャーがフロントグラスに突き刺さった。
ほぼ彼女の目の前の位置のガラスを突き破ったエッジャーは、その80パーセント近くが車内側に出ており、もう少し勢いがあれば、ガラスで留まらずにブートロさんに当たっていたかもしれない。
一瞬のうちの出来事だったが、前を走っていた車が路肩に寄り止まったため、ブートロさんもそれに従った。車を止めてようやく、彼女は事の重大さを飲み込むことができショックを受けた。前の車から下りてきた男性の話によると、彼の車が路上に落ちていたエッジャーを踏み後ろに飛ばしてしまい、それが後続のブートロさんの車に当たったのだという。
ブートロさんは、エッジャーが突き刺さった時に飛び散ったガラスの破片で切り傷を負ったものの、これだけで済んだのは奇跡だと取材に話している。警察と消防が現場に駆け付け、車はレッカー車で現場からけん引されていった。
奇跡は神のご加護によるものだというブートロさん、この事故の後は、人とハグする時少しだけ力がこもるようになったと話している。