2017年7月13日 第28号

 トラック業界で成功し、関係者から広く慕われてきたドン・アンダーセンさんが、がんのため、1日に亡くなった。8日行われた彼の葬儀には彼の人柄を偲び、競合他社からも多くのトラックが葬列に参加、その数は100台を超えた。

 アンダーセンさんは高校卒業後、トラック1台で事業を起こし、それを100台以上の会社に成長させた。息子のマイケル・アンダーソンさんは、トラックこそが父親の人生だったと取材に語っている。またアンダーソンさんの長年の友人であり、自身もトラック運転手であるロッド・ギブソンさんも、彼に敬意を表するため、トラックドライバーならこの葬列に参加すべきだと話していた。

 そんなアンダーソンさんの死去と葬儀のことは瞬く間に業界内に知れ渡り、この日のトラックの大葬列となった。葬列はオンタリオ州トロントの北、アンダーソンさんの会社があり、また彼の永眠の地となるスタフビルへ向けて高速404号線を行進した。

 このトラックの葬列を目の当たりにしたアンダーソンさんの家族は、多くの人が本人への敬意をこうした形で表現し、特別な葬儀にしてくれ感動していると、取材に語っていた。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。