2017年6月22日 第25号
ノバスコシア州ハリファックスのダルハウジー大学の研究者による食料品価格報告書では、今年は精肉の価格が高騰すると19日、報告された。今年末までには7パーセントから9パーセント上昇するという。
報告によれば、精肉の種類によっては今年1月からすでに最大で20パーセントも価格が上昇しているという。上昇しているのは牛肉、豚肉で、鶏肉はそれほど変化がないと報告している。理由は、精肉となる家畜の牛や豚の不足で、今後もその影響が出るとみている。一方、野菜や果物、乳製品、魚類などの価格は1パーセントから3パーセント下落すると予測している。
ただ今回のダルハウジー大学の報告書内容は、他の同様の報告書とは一致していない。
オンタリオ州グエルフ大学の報告では、精肉の価格は平均的にほぼ変化なしで、野菜や果物は4パーセントから5パーセント上昇すると報告している。
さらにカナダ統計局の発表では、食料品価格は過去12カ月で下落していると報告。同局の消費者価格指数では2016年4月から2017年4月までの精肉の価格は2・1パーセント下落。ダルハウジー大学が、今年1月から5月までの精肉価格が平均で11パーセント上昇したと報告しているのとは対照的な結果となっている。
こうした違いは計算方法が違うために起こるという。消費者としては、あまり参考にならないのが現実のようだ。