2017年3月23日 第12号

 アルバータ州進歩保守党(PC)党首を決める投開票が18日に行われ、ジェイソン・ケニー氏が圧倒で当選した。

 元閣僚という知名度を生かし、党首選に参戦したケニー氏。1回目の投票で得票率75・5パーセントを獲得し、他の2候補を圧倒的大差で引き離し、当選した。

 アルバータ州PCは、2015年5月の選挙で大敗。40年間保持した政権の座を新民主党(NDP)に明け渡し、野党第一党にすらなれなかった。その責任を取り、2014年9月から党首を務めた元連邦保守党政権環境大臣ジム・プレンティス州首相が党首辞任を表明。2016年7月から始まった党首選に、それまで連邦保守党政権時代に雇用・社会開発大臣を務めたこともあるケニー氏が国会議員を辞職して、立候補を表明した。

 アルバータ州は現在、レイチェル・ノッテリー州首相のNDPが政権を担っている。野党第一党は、PC同様保守系のワイルド・ローズ党で、今後2党がどのような関係を築くか、注目されている。

 党首選で勝利したケニー氏は、勝利宣言でワイルド・ローズとの統合を目指すことを表明。保守系がひとつになって2019年の選挙に臨むことが最良と語った。

 しかし、すでに野党第一党であるワイルド・ローズは、PCほど積極的ではない。プレンティス州首相時代に当時のワイルド・ローズ党首がPCに党替えをして、もめたという経緯がある。

 党の統合は両党の党員による投票で決定する。ケニー氏は今春にもワイルド・ローズ党首と話し合いを持ち、夏までには党員による投票を行いたいとテレビインタビューで語っている。

 

 

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