2017年3月9日 第10号

 マニトバ州で史上初となるダイヤモンドが、発見された。

 マニトバ州ウィニペグ市にある、マニトバ・プロスペクター・アンド・デベロッパー協会によると、非公式なマニトバ州とアルバータ州の探鉱者コンソーシアムが、マニトバ州北西部のニー湖の近くで大きさ1ミリメートル以下のダイヤモンドを発見したという。

 ニー湖はウィニペグ市の北西約600キロメートルに位置する大きな湖で、ヘイズ川(Hayes River)の一部。ヘイズ川はかつて、マニトバ州ハドソン湾岸の町ヨークファクトリーから、ウィニペグ湖畔のノルウェーハウスへの探索ルートとなっていた。またニー湖からヘイズ川を西へ遡ったところにあるオックスフォード湖畔には、バニボニビー(Bunibonibee)クリー先住民居留地がある。

 カナダ国内ではすでにオンタリオ州北部、サスカチワン州、およびノースウェスト準州でダイヤモンドが採掘されていたことから、地質学者の間ではマニトバ州にもダイヤモンドの鉱床があると予想されていて、探鉱者がこの16年間、試掘を続けていた。

 この1ミリ足らずのダイヤモンドを岩盤から採掘したグループは、さらなる量のダイヤモンドが埋蔵されている可能性もあると語っている。

 より深くの採掘を進めるため、同グループは何百万ドルにものぼる資金の調達にとりかかっている。もしダイヤモンドの発見に成功すれば、最終的には鉱山を開設する予定だという。今回の発見は、付近の先住民コミュニティも含めた全てのマニトバ州民への朗報だと、グループ関係者は取材に語っていた。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。