2016年12月15日 第51号

 ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドを流れるフレーザー川にかかるつり橋、アレックス・フレーザー橋が雪のため、何度か閉鎖された。

 12月に入り、平地でも何回か雪に見舞われているローワーメインランドでは、アレックス・フレーザー橋とポート・マン橋で、橋を吊るワイヤーについた氷雪が落下して、通行中の車を直撃する事故が頻発。5日には同橋を通行中の35台が、フロントガラスが割れるなどの被害を受けた。

 9日夜から降り始めた雪による被害を防ぐため、アレックス・フレーザー橋は10日午前11時43分から午後5時47分まで、約6時間閉鎖された。これは同橋が30年前に竣工して以来、初めてのこと。また同じ理由から12日の日中もほとんど閉鎖された。

 ポート・マン橋は2012年冬の大雪で、こうした氷雪落下による車の被害が240台に及び、橋を4時間ほど閉鎖せざるを得なかった経験から、同橋をつるワイヤーには除雪用の滑車が装備された。ワイヤーへの着氷があるたびに、滑車を上端から滑らせ雪氷を落とす対策が取られてきた。今回もこの滑車が活用され、9日からの降雪では車への被害は出なかった。

 

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