2016年12月1日 第49号

 カナダを代表するポップスター、ジャスティン・ビーバーさんがコンサート会場から去る時に、ファンの顔面を殴った映像がメディアから流された。

 ヨーロッパツアー中のジャスティン・ビーバーさんは11月22日、スペイン・バルセロナでのコンサートを終え車に乗り込んだところだったが、アメリカの有名人ゴシップを追いかけるメディアが、その様子を撮影していた。その映像は、ビーバーさんが黒塗りの車の後部座席に座っているところを捉えており、窓は下げられたままだった。

 そこに突然、ファンの男性が窓から腕を中に入れ、白いセーターを着たビーバーさんの上体に触ったところが映されている。この男性はゆっくり動く車に合わせ、ビーバーさんに触れたまま歩いていたが、最後はビーバーさんが男性の顔面を殴って車から遠ざけた。

 口から流れた血で唇を真っ赤に染めた男性は「殴られた。ジャスティン・ビーバーの顔に触ったら、殴られた」と、殴られる様子をまねながら憤った調子でまわりの群集にスペイン語で叫んでいた。

 関係者は、ジャスティン・ビーバーは、この男性の行為に危険を感じ、その時取れた最善の対処を行ったと、メディアに説明している。またファンに危害を加えるのは彼の望むところではなかったが、彼の好意に対し、顔に触れるなど行き過ぎた行動からは自身を守らざるを得なかったと付け加えている。

 なお、ジャスティン・ビーバー本人や彼の代理人からは、特にこの件についてのコメントは発表されていない。

 この動画はショッキングではあるが、次から次へとメディアを賑わすジャスティン・ビーバーを知る人にとってはそれほど驚くことではないらしい。ワシントン・ポスト紙は「飲酒ドラッグ・レース、警察沙汰好き、アンネ・フランク―ジャスティン・ビーバーのお騒がせなこの1年のまとめ(DUI drug racing, felony egging, Anne Frank : A short history of Justin Bieber's year of trouble making)」と題したレポートを出している。

https://www.thestar.com/news/world/2016/11/23/justin-bieber-punches-fan-in-the-face-in-spain.html

 

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