2016年8月25日 第35号
自家製爆弾を使ったテロを企てた疑いで家宅捜索を受けた際に射殺された、オンタリオ州ストラスロイのアーロン・ドライバー容疑者の葬儀が18日、身内や友人などにより行われた。この日はドライバー容疑者の25歳の誕生日だった。
父親のウェイン・ドライバーさんによると、葬儀はひっそりと、しめやかに行われた。葬儀はキリスト教牧師によって執り行われたのち、ドライバー容疑者の友人がイスラム教の祈りを遺灰に捧げた。
当初の予定ではイマーム(イスラム教の導師)も葬儀に参列する予定だったが、ドライバー容疑者の遺体がイスラム教に反する火葬にふされたことから、出席を断ってきたという。彼の遺灰は、母親の遺灰の隣に埋葬された。
なお、葬儀の場所は、事件が発生してから間もないことと、その社会性から明らかにされていない。
ストラスロイは同州ロンドン市の郊外にあるが、同市のイスラム教コミュニティは積極的にドライバー一家をサポートしてくれていると、ウェイン・ドライバーさん。その一方で、自分たちと一定の距離を置きたがっている人の気持ちもよくわかると取材に語っている。
また、息子がなぜ過激思想に染まってしまったのか、なぜそうなる前に助けを求めなかったのか、今となっては永遠に答えが見つからない疑問をいくつも抱えたままだと、心情を吐露している。