カナダ銀行は13日、金利を現行の0・5パーセントのまま据え置くと発表した。しかし、カナダ経済にとっては、相変わらず高騰を続ける過剰評価の不動産市場や、先月イギリスで起きた住民投票での欧州連合(EU)離脱が決定した、いわゆるブリクジットが悪影響を与える可能性があると示唆した。

 また、今年の経済成長予測を4月の1・7パーセントから1・3パーセント下方修正。第1四半期では2・4パーセントの成長があったものの、第2四半期は1パーセント減と予測。流動的な貿易関連や不安定な消費者動向、さらには5月にアルバータ州で起きた山火事が影響しているだろうと分析した。その後はやや持ち直すと予測している。

 バンクーバーとトロントで相変わらず続いている不動産価格の上昇について、急上昇する住宅市場は金融を不安定にしていると警鐘を鳴らし続けている。記者会見をしたスティーブン・ポロズ総裁は、国民が、個人の現実的な金融状況を基に行うべきさまざまな決断を、不動産のように将来が未知数の事柄で決定する可能性に非常に危うさを感じると懸念を示した。

 

System.String[]

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。