カナダドルは20日、この日一時76・19米セントまで下がった。終値はやや持ち直し76・31米セントだった。要因は同日に発表された3月の小売売上高が1パーセント減と、予測の0・6パーセント減よりも悪かったため。第2四半期の経済成長にも影響が出るとみられている。

 さらには未だ収束する気配を見せないアルバータ州フォートマクマレーの山火事が、オイルサンド地域に接近、同産業の施設に影響を及ぼしかねない状況になっていることも要因のひとつ。今回の山火事が、オイルサンド産業を含む天然資源産業が主要産業のカナダ経済に悪影響を与えることは必至で、それに加え小売りが伸びなかったことが、この日のカナダドルに響いた。

 ただ同日に、カナダ統計局が発表したコアインフレ率は2・2パーセントと、カナダ銀行の目標値を達成している。

 専門家は、今週発表されるカナダ銀行の金利は、0・5パーセントのまま据え置かれるだろうと予測している。

 

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