虚偽の市民権申請を1000人分以上も行ってきたとして摘発された事件を調査してきたカナダ会計検査院は3日、連邦政府は市民権詐欺を効果的に摘発、予防できていないとする報告書を提出した。

 この事件は、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドで移民コンサルタント事務所を無許可で経営していたシャン・『サニー』・ワン受刑者が、中国からのクライアント1200人あまりから、虚偽の申請で市民権を取得する報酬として合計約1000万ドルを得てきたとされるもの。

 裁判は昨年10月、ワン受刑者に7年の実刑判決と、罰金90万ドルを1年以内に支払うよう命じている。捜査の過程で押収されたクライアントのパスポートには、移民件取得に必要なカナダ滞在日数を満たすために、偽造出入国スタンプが押されているなどしていた。

 また報告書によると、ワン受刑者が作成して同時期に提出された異なる申請書に、同じ住所が使い回しされていたケースが50件以上見つかっており、こうした明らかな虚偽申請すら審査の段階でチェックされていないと指摘している。このうちの7件では、市民権が発行されていたという。

 さらに報告書は、重大罪を犯した人物の移民権や市民権の処置について、RCMPと移民局の間で情報共有が適切に行われていないことも指摘していた。

 この報告書を受け、移民・難民・市民権大臣ジョン・マッカラム氏は、この問題を解決するよう努力するとコメントしている。

 

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