ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの豆腐工場で11日午後、製造過程で出た副産物(おから)を屋外にためておくコンテナにカモメが侵入、抜け出せなくなり動物保護協会などが出動する事態となった。

 この騒動が起きたのは、同市東部の頂好豆腐(Superior Tofu)の工場。おからをためておく鉄製のコンテナは、上部はふたがなく目の粗い金網で覆われているだけだった。またこの金網は、新しいデザインのものに、先週変えられていた。

 これがカモメにとって、侵入はできるものの脱出できない状態を作り出してしまった。その数は62羽にのぼり、野生動物保護協会とBC州動物愛護協会に救助の依頼がなされた。

 おからまみれになったカモメは、それからの油分も体や翼に付着していたため、職員はカモメが自分で羽づくろいを始めてそれらを摂取する前に、すみやかに油除染を行いそれらを取り除く必要があった。

 副産物とはいえ、おからは栄養豊富なので家畜農家の牛のえさに払い下げられている。頂好豆腐社社長リタ・チェンさんは、鳥もおからが好きだったとは知らなかったと、驚いている。

 これ以上の鳥の侵入を防ぐため、このコンテナには一時的にブルーシートがかけられているが、野生動物保護協会と農家が協力し、恒久的な解決策を探ることにしている。

 また頂好豆腐は今回カモメを救った団体に対し、寄付を行うことにした。

 

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