ケベック州モントリオールに隣接するラバル市の会社経営者が、採用候補者の面接をコーヒーショップで行っていたところ、警察に通報された。
マクター・ムバエさんが採用候補者と市内のティムホートンズで面接を開始して間もなく、2人の警察官が彼に話を聞きたいと近づいてきた。さらに応援の警察官2人も駆けつけるという、ものものしい状況になった。
警察官がムバエさんに職務質問するきっかけとなったのは、警察に寄せられた一本の電話だった。いわく、黒人男性が白人女性の面接をコーヒーショップで行なっているが、どうも売春組織らしい、というものだった。
人種問題について市民のストレスや不満が高まっているのでは、と警察ではみている。
人種問題の専門家フォ・ニエミさんは、若い黒人男性イコール犯罪者といったステレオタイプ的な偏見は不安をあおり、思いもしない結果を引き起こすこともあるので気をつけなければならないと、取材にコメントしていた。