国内2番目の航空会社ウエストジェット社は2月2日、2015年第4四半期の収支報告書を発表、座席有効マイル数当たりの収入で2009年以来となる急減となったと報告した。収入は3・6パーセント減、営業利益は14パーセントから11・8パーセントに減少した。

 この発表を受け、株式は1日の下落幅では2002年以来となる大幅下落の11・5パーセント、一時約3年ぶりの低い水準となる16・55ドルまで値を下げた。

 特にアルバータ州での減収が顕著で、原油価格急落による影響がここにも表れている。ウエストジェットはアルバータ州に本社を置き、低価格航空会社としてアルバータ州、カナダ西部を中心に路線を展開。石油産業を主要産業とする同州で、好調な石油天然ガス関連企業の恩恵を受けてきた。現在では、国内、アメリカ、中米のみならず、ヨーロッパ線にも進出している。

 しかし、2014年半ばから始まった原油価格の急落が時間差で直撃。同社によれば、第4四半期も後半になって急に影響が出始めたと語った。同州発着便は同社の約40パーセントを占めるという。ただ他の路線でのこれほどまでの急落は見られないため、今後はバンクーバーやトロント線を強化していく必要があると語った。アルバータ州でも第2四半期以降は持ち直すのではないかと予測している。

 

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