準備期間もまた楽し

誕生日より少し早いのですが、娘たち6歳のバースディパーティーを開きました。場所はGo Bananas。ノースバンクーバー、キャピラノモール内の遊び場です。これまで3回お友達のバースディパーティーで訪れたことがあり、娘たちたっての希望で決定。10月半ばに予約してから当日まで、何度バースディパーティーの話題をしていたことでしょう。誰を呼ぶか、何を着ていくか、何をして遊ぶか……想像しては興奮やまない小躍り状態が、ただでさえイベントの多いこの時期、続いていました。
パーティー当日の朝、私たち3人は早い時間に家を出発しました。午後1時半の開始までに準備すべきがいろいろあります。Go Bananasまではドアtoドア1時間強。用意しておいた紙皿などの必要品を手分けして持ち、ダウンタウンからシーバスに乗って向かいます。バースディケーキは家の近所のお気に入り中華ベーカリーでふたつ予約し、それは友達の車でピックアップしてもらうことに。ノースバンクーバーのシーバス駅ではサンタさんにも出会い、北のほうから街のほうへクリスマス仕事に出掛けていく微笑ましい姿もありました。
キャピラノモールに着くと、簡単にランチした後、フードコートの寿司店でパーティー寿司を注文。続いてウォルマートでジュース、スナック、果物を購入。ホットドッグはGo Bananasで用意してくれます。3人の両手&肩が荷物でふさがった頃、Go Bananasへ入場。通常、昼間は3組が時間差でパーティーテーブルをレンタルできます(夜は貸切パーティーも)。カラフルな紙コップを並べたりお皿にチップスを取り分けたりと娘たちと一緒にセッティング。あとはお友達の到着を待つだけです。

 

予想外のプレゼント

入口ゲートにお友達の顔が次々現れるたびに娘たちは「○○ちゃん来た〜」とぴょんぴょん跳ね、挨拶もそこそこに連れ立って遊び場へ吸い込まれていきます。5歳6歳児ともなれば、時々ジュースを飲みにテーブルに立ち寄るくらいでママたちの出番はなく、「ケーキタイム!」の声が掛かるまで周囲など視界に入らない馬のように駆け回っています。お友達を呼んでのバースディパーティーは初めての娘たちにとって、右を見ても左を見ても大好きなお友達のいる状況はパラダイスのようです。
このパーティーは誕生日祝いであると同時に、帰国前のさよならパーティーの思いも込めました。プリスクール時代の仲間、キンダーのクラスメイト、そして個人的に親しくしている友達……親子共にそれぞれ思い出のある、大切な友達ばかり。帰国までにもう会えない人がほとんどでしょう。「Thank you! See you!」のハグを交わすよい機会になりました。小さい兄弟のいるママこそくつろいではいられなかったでしょうが、多くのママはテーブルでコーヒー片手に談笑しており、楽しんでいる様子だったのは何より。「私もゆっくりおしゃべりした〜い」と思うほどの余裕もなく、ついに一枚の写真を撮ることもならずでしたが、それでも懐かしく愛すべき人たちに囲まれてワクワクする2時間でした。
Go Bananasの帰り道、もう一つのプレゼントがありました。お友達家族とスタンレーパークのクリスマスイルミネーションを体験できたことです。スタンレーパークはわが家から遠く、遅い時間に子連れ遠足する労力を思うと見学は諦め気味でしたが、この夜、キラキラした思い出を作ってもらうことができました。さらに家に向かう途中、ありったけのイルミネーションで飾った家々の立ち並ぶトリニティストリートを通過。小雨によって輝きを増す光にうっとりしながら、長い一日の余韻を味わうのでした。娘いわく「私の夢が叶った日」。最上のタイトルを付けられて、私もプレゼントをもらった気持ちです。

 

 

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2013年12月19日 第51号 掲載

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