妊娠初期の間、South Community Birth Program(以下SCBP)では、月に

検診は通常、体重、血圧、尿検査をセルフでやった後、問診が行われる。それで特に変わったことがなければ、赤ちゃんの心音を聞いておしまい。早ければ10分で終わりという、ごく簡単なものだった。

このほかに、血液検査と乳がん・子宮頸がんの検診も受けた。血液検査はラボに行って、自分で受けてくる。がん検診は、妊娠出産とは直接関係ないけれど、 いい機会だからという感じで、ドクターがチェックしてくれた。いずれも検査結果の通知はなし。便りがないのは良い便りということで…。

そして中期に入った頃、超音波検診が行われた。この頃になると、性別がわかることも多い。

性別に関しては、ダンナと話しあって、「生まれてからのお楽しみ」にしようと決めていた。でも…いざとなるとやっぱり知りたい!ダンナも「僕は意志が弱 い人間だから、ドクターに『知りたい?』って聞かれたら、イエスって言ってしまうかも」などと、軟弱なことを言っている。

で、当日。ただの豆粒だった前回とは違い、今回は赤ちゃんの目や鼻もしっかり見える!しかも、なんだかよく動いてる! !ドクターも「あらっ、手を振ってるわよ〜!」「今度はあくびしてるわ!」「足もばたばたさせて。ほんとによく動く赤ちゃんね〜!」 とノリノリだ。

赤ん坊が本当におなかにいるんだ!と実感した私は、思わず、「あ、あ、あの、性別ってわかるんでしょうか?」と、自分から聞いてしまった。ダンナも、二人の決断なんてどっかに行ってしまったらしく、食い入るようにドクターを見ている。

そんな我々の期待を、ドクターは、「あー、まだ早いわね!」と笑顔で一蹴してくれた。まだ…って、次あるの?超音波検診は普通、これで終わりじゃん! !と心の中で叫ぶ私。でもとにかく、赤ちゃんの性別は生まれてからのお楽しみになってしまった。

…と、そのときはそう思ったのですが…。いろいろあります、妊娠生活。その話は、またいずれ!

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