イエールタウンに程近いデイビーストリート沿いに、ひっそりとただずむMango's Japanese Kozara and Jazz Bar。シックでこぢんまりとした店内は、cozyという形容詞がぴったりとくる落ち着いた空間だ。
落ち着いた年齢層に人気
そのcozyな空間を作っているのが、クミコさんとテッドさんの日本人のご夫婦。
「テーマはファミリアです。小さい店なので家族的なムードでやっています。オープンして1年4カ月、最初は大変でしたが、今では、近所のイエールタウンのレストランのシェフやサーバーの人たちを中心に常連さんができ、落ち着いた年齢層の人々や若くても大人っぽい雰囲気の人がよく来てくれます。中には『セカンドハウス』と言って、週に5日来るお客さんもいます。お腹が空いてなくても、ちょっとビールをひっかけにという感じで」とおふたり。
「店名の由来は?」と尋ねると、「マンゴが好きだから。スパニッシュがタパスというなら、日本人の私たちは小皿(Kozara)で」と飾らない笑顔で答えてくれるクミコさん。そんなふたりが醸し出す雰囲気が、なんとも居心地のいい空間を作り出している。「これはいい店を見つけたぞ」とにんまり。
ウィットに富んだメニュー
さて、メニューの方も気になるところだ。まずは、先日ジョージアストレイトの紙面を飾った、前菜にイカの珍味のカクテル(6.80ドル)を。イカ、枝豆、ワイルドライス、きくらげ、山菜などいろんな種類の具がスパイシーな特製ソースで和えられて、見た目も美しく、ビールによく合う。ビールは、ほのぼのとした味わいのアボツフォードの生ビール、デッド・フロッグ(グラス4ドル)のペールエールとラガーが楽しめる。お次は、イエールタウンのシェフたちにも人気のエビマヨ(12.80ドル)。からりと揚がった大きめのエビをチリマヨソースにからめてぱくり。これは美味しいだけでなく、食べ応えも十分。
また、揚げ出し豆腐にセサミ・ジンジャーソースとともに野菜がふんだんにのった、ヘルシーなジンジャー豆腐(11.50ドル)も人気。NYが発祥というこのメニューは、日本人にも人気で「どうやって作るの?」とよく聞かれるとか。他にも、4種類の海藻にスモークサーモンやエビなどのシーフードが楽しめる、シーフードプレート(13.50ドル)や、タイレストランのシェフも食べに来るというスパイシーなタイカレー(8.80ドル)もよく出るメニューだそう。
ジャズを聴きながら、美味しい酒肴をつまみつつ、親しい人たちとゆったりとおしゃべりを楽しむ。大人の隠れ家として、おさえておきたい1軒である。
(取材 西澤律子)
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