▼『2020年までに20%削減を目指しての取り組み』
ベアード環境相、バンクーバーで講演

第32回パウエル祭
今年も笑顔がいっぱいの祭日和!



『2020年までに20%削減を目指しての取り組み』
ベアード環境相、バンクーバーで講演

 


温暖化対策における連邦政府の立場を強調するベアード環境相。サットンプレース・ホテルで

 連邦政府環境省ジョン・ベアード大臣は7月25日、バンクーバー商工会議所主催の午餐会で講演を行った。スティーブン・ハーパー保守党政権が2007年4月26日に発表した『2020年までに2006年比で20%削減』を目標とした新温室効果ガス排出削減プラン達成に向けて、これから連邦政府がどのような取り組みをしていくかを30分にわたり語った。

 その中で目標を達成するためには、全国規模での環境規制の施行が必要となると語り、温室効果ガスの絶対的削減を目指すものとするとその効果を強調した。

 現在温室効果ガス排出については、その約50%が国内700社に責任があるという調査結果が出ている。規制が執行されることになれば、特にエネルギー生産、鉄、スティール、天然ガス、オイルサンド産業が対象となるだろうとも語った。

 また、BC州の環境への取り組みについて、連邦政府は大いに注目していて、特に石炭を将来的に禁止するという政策は興味深いと語り、連邦政府でもおそらく全国レベルで同様のことを行うだろうとも付け加えた。

 この規制が執行されれば、アルバータ州で盛んなオイルサンド業界は、環境基準を満たすために厳しい状況に直面するだろう。そして新しい規制では最も厳しい状況に立たされるのではないかと考えられる。そのため、二酸化炭素回収・地中貯留(CCS)システムなどの二酸化炭素削減技術を用いなければならなくなるだろうと、カナダ政府の基盤でもあるオイルサンド産業も例外ではないことを強調した。

 ただ、BC州が導入している炭素税については、抑止力としての効果は薄く、大企業は単に税金を多く払わなければならないというだけで、温室効果ガスが削減するわけではないとして、連邦政府では取り入れる予定がないことを含ませた。

 世界的な動きでは、いくらカナダをはじめとする先進国が温室効果ガス削減に意欲的に取り組んでも、中国やインドなど排出量の多い発展途上国が協力しなければ意味がないという、カナダ連邦政府の立場も強調した。

 

(取材 三島直美)

 




第32回パウエル祭
今年も笑顔がいっぱいの祭日和!

 

毎年大人気のたこ焼きのブースには今年も長い列ができていた。

毎年大人気の相撲トーナメント「バンクーバー新報・五明杯」。毎年参加している人もいるが、今年は強豪そうな新人も登場。今年は負傷者が出たため、残念ながら途中で中止となった(負傷者は全快している)。

 32回目を迎えたパウエル祭が去る8月2日、3日の2日間にわたってパウエル街のオッペンハイマー公園で催された。初日こそやや肌寒い天気だったが、3日の日曜日は真っ青な空の祭日和。御神輿から相撲大会、クラフトブースからサーモンバーベキューまで、盛りだくさんのプログラムに、オッペンハイマー公園を中心にした各会場は終日にぎわっていた。

(取材 宮田麻未)


 
 『ポップ・マエストロ』と日本の音楽雑誌などに絶賛されているトクマルシューゴ氏。オッペンハイマー公園のメインステージで行われた演奏の最後には、「カナダへまた戻ってきたい」と語り、観客の大きな拍手を受けていた。

 
 バンクーバー日本語学校では、「バンクーバー9条の会」による『原爆とキルト展』が催された。美しいキルトで日本国憲法の第九条の条文が描かれた大型作品3点(英文、和文、中国文)が飾られた他、核兵器の廃絶を訴える様々な写真が展示された。また会場内では、平和を祈る折り鶴が多くの参加者によって次々と作られていた。

 
 今年のパウエル祭は"Zero Waste"がキャッチフレーズ。会場内のゴミをできるだけ減らし、環境にやさしい祭を目指そうというものだ。食器は全てリサイクルできる素材が選ばれ、食べ物の残りをコンポスにするための容器も用意された。


 
 公園の中央広場では、合気道、居合道、少林寺拳法、空手などのデモンストレーションが行われ、そのキビキビした動きと、力強く、かつのびやかな技に大きな拍手がわいていた。


 
 ロサンぜルスを中心に活躍するミア・ドイ・トッドさんは、澄んだ歌声でメインステージ前に集まった人々を魅了した。トッドさんのアルバムは日本でもリリースされており、「癒しの歌声」として注目されている。


 
 日系人移民百年を記念して一世のシニアたちによって植樹された「歴史遺産の桜」が、オッペンハイマー公園の改修工事で、その一部が伐採または移植されることに決まった。この「遺産桜」を守る会の人々は、桜だけではなく、日系人の歴史遺産の保存に広く目を向けてもらおうと運動を続けている。祭の期間中は、伐採の危機にある桜の枝に風鈴が吊され、「遺産桜」保存への願いを訴えた。


 
 裏千家バンクーバー支部の人々によるお手前のデモンストレーションは、バンクーバー日本語学校で行われ、毎回満席となるほどの人気だった。屏風や涼しげな花などで茶室の雰囲気を演出し、夏らしいお手前が披露され、参加者全員にも薄茶が振る舞われた。