SPECIAL 2008

2008年8月14日 第33号 掲載


JBNビジネスセミナー 
バンクーバーで開催 パート2 


会場の様子



 JBNビジネスセミナーのパート2。前回は「できるビジネスパーソンのビジネスマインド」として、経営スタイル、組織マネージメント、発想力、リーダーシップ、モチベーションなどビジネスマンとしての心得というテーマで進められた。
 今回は、「できるビジネスパーソンの仕事実務」をテーマにしたセミナー第2部を紹介。マネー投資と自己投資、人脈ネットワーク作り、セルフブランディング、情報発信など、ビジネスに直結する話が多く飛び出した。2回に分けて紹介する。

ネットとリアルの融合

岡本さん:鮒谷さんは「平成進化論」というメルマガで、どのようにして購読者を40万人にまで増やしていったのでしょうか。

鮒谷さん:40万人の読者をどういう風に集めてきたかというと、人材斡旋ビジネスをやっている時に、実際に名刺交換をしたり、パーティや勉強会で出会ったりした人たちにもらったメールアドレスが数千くらいあったので、5年くらい前から、その数千の人たちに情報発信を始めたというのが最初になります。これがメディアの核になっています。

 勤めていた会社が倒産して、新しいビジネスを始めるにあたって、人材斡旋ビジネスをしようと思いました。いろいろな人と会って、ご飯を食べて、関係を深めていってという方法を取っていましたが、そうすると時間もかかるし、もっと困るのはお金がかかる。確かに利益率は高いけど、パフォーマンスが悪い。そこで考えたのは、もっとマーケティング的に、マッチングビジネスの仕組みを作れないかなと。年収600万から1000万くらいの人が一番動くし、ボリュームもあるので、ここの人たちに対して、情報を発信していくという形で、関係をうまく保って、そこからセミナーをやったり、勉強会をやったりして、名刺交換していく中で、売れそうな人があれば、考えていくという形に切り替えていきました。

 そこから、読者層が、中小企業の責任者だったり、外資大手企業の会社員だったり、独立志向の人だったりという風に集まってきたので、この層に対して、たとえば不動産を売りたいとか、ビジネスセミナーを告知したりとか、ビジネス向けの出版社からこの層に対して本をもっと売りたいとか、そういう話をもらうようになり、人材ビジネスから広告ビジネスにちょうど切り替わっていったんです。その当時、数千人の読者があっという間に、1万人くらいになりました。よく口コミで40万人になったのかと言われますけど、そんなはずはなくてマーケティングをかけてメディアを作っていきました。いろいろなビジネス、人材斡旋だとか、広告ビジネス、セミナーとか、そのメディアを通して上がってくる収益というのは読者を獲得、増やすためのマーケティングに使って、それをやっていくうちに気がついたら40万人になっていました。


仕事術・タイムマネージメント

岡本さん:泉さんは、仕事の仕組み術という本を書いていますが、その中でタイムマネージメントを強調していますね。たくさんの事業を持っている泉さんのタイムマネージメント術を教えてください。

泉さん:私は仕事をする上で、決めていることが3つあります。その3つの基準に当てはまらないものは一切やらない、もしくはこの3つの基準に当てはまることに変えていくことにしています。

 ひとつ目が、どうやったら時間削減をできるかというのを究極まで突き詰めるということです。とにかく、今やっている仕事で1分かかることをどうやったら10秒でできるか、と究極まで考えます。具体的には、例えば、会議をできる限りしない。メールを使うと一斉に社員が情報共用できるんですよね。そういう風に、会議をせずにメールで情報を伝えて、メールで議論する。そうすると全てのやり取りは残るし、後でどうだったかなと考えなくてもすべての流れがわかる。そういったことで、できる限りの方法を使って、時間の削減をすることができないかとまず考えます。

 2つ目は、一度やったことが永遠に続くような仕組みを作る。仕事って決まった流れのものが結構多いんです。それは、業務も、売上も、投資もそうです。

 3つ目は先の2つと関わってきますが、仕組化することです。とにかく何でも仕組化する。いつ、誰がやっても同じ成果が出るもの、そのためのシステムを構築することです。自分がやるよりも自給600円の学生ができるほうがいいわけですよ。そのためにどうするか。仕事を究極まで仕組化していく。自分でなくては出来ない仕事をなくしていく。これを究極まで突き詰めれば、何も教える必要もないし、誰もミスをおかさない。トラブルが起こった時は、自分が作った仕組みがよくないから、そういうことが起こったと考えます。その時は仕組みを変えて、また同じことが起こらないようにする。1回やったことが、何年も続く仕組みというのは、それだけ価値があると思うんですよ。その仕組み作りに何日かかっても、何年も続けばそれは時間の節約、お金の節約になる、会社の利益につながる。

 この3つの基準に当てはまる仕事かどうかを見極めて、あてはまらないものだったら、どう仕組化すればいいのかを考える。究極に時間を減らしていく。そこで余った時間を利用して、いいアイデアが浮かんで、またビジネスに生かしていく。こういう循環を作っています。


行動科学とビジネス

岡本さん:石田さんは、行動科学という考え方を用いて、挫折をしない方法を考えていると。ビジネスのアシストにしているということですが、このあたりを説明してもらえますか。

石田さん:例えば、日本で自分もこういうセミナーをやっているんですが、100人参加者がいるとします。そのうち何人が実際にセミナーの内容を始めて1週間続くかというと2人だけです。たった2パーセントの人しか継続することができない。じゃあ、どうやってこれを20人にするのかということです。

 僕自身はこの行動科学を学んで、まずは自分の会社のマネージメントでどんどん使っています。

 人が行動を継続できない理由は2つです。ひとつはやり方がわからない、もう一つは、わかっていても継続ができない。能力とか学歴とかはさほど関係ありません。ほとんどの人のセルフマネージメントができない理由は後者です。

 継続していくためには、ポイントがあります。ひとつでも余分な行動をすると、継続率はがたっと落ちる。だから、いかに手間暇かけずにできるようにするかというのがポイントです。

 ビジネスや子供の教育の場合は、最初はやり方がわからないという場合も多い。その時は、こういうステップでやっていけばいいというものを作ってやる。それをやると同時に、自分から進んで動いてもらうようにすることです。自発的に動かすようにするにはどうすればよいかというと、セルフマネージメントと一緒です。

 いかに自分が望む行動をやる人が余分な行動をせずにできる仕組みを作っておくかというのがじつは大きな秘訣の一つです。そして、行動を目に見える形で、できれば他の人が見てもわかる所に印をつけておく。さらにもうひとつ重要なことは、目標を達成したときに自分にちょっとしたプレゼントをするということをすると、人は自発的に行動をするようになります。

 継続率は50〜60パーセントに上がっていきます。環境を作らずに自分の意志だけでやろうとすると、2パーセントの人しかできない。人間は1日たった5分のことを毎日やることがほぼできません。いかに自分ができる環境を作っていくのかということを工夫することがポイントです。

 第2部の後半は次回に紹介する。

 

(取材 三島直美)