SPECIAL 2008

2008年7月31日 第31号 掲載


「がんは自分が作ったもの。だから自分で癒せる」 
愛と感謝でがんを克服した寺山心一翁さんが語る「感じること」の大切さ 


「僕が治ったのは奇跡じゃない」と語る寺山さん



 生き生きとした表情、エネルギッシュな語り口、どれを取ってもこの人がかつて余命数カ月と宣告された人物とは思えない。寺山心一翁(てらやま・しんいちろう)さんが、末期の腎臓がんを愛の力と各種の自然療法で消滅させてから20年以上が経過した。そのがん克服のための具体的な行動と現在の活動ぶりに迫ってみたい。
(取材 平野香利)

 7月1、2日の両日、リッチモンドで講演会とワークショップ(バンクーバーアセンション委員会主催)を行うために来加した寺山心一翁さん(東京在住)に話を聞いた。

寺山さんのがん治癒体験
 寺山さんは働き尽くめの生活から1984年47歳で腎臓がんを患った。手術、抗がん剤、放射線治療のかいなく、肺に転移し末期の状態に。死を意識する日々の中、五感、特に嗅覚が敏感になった。病室のにおいに耐えられず、真夜中に病室を抜け出し屋上へ。それを見つけた病院側が自殺未遂と推定。「自宅療養」の名目で病院を出された。

 自宅で痛む胸をさすっていた時のことだ。これまで変わらず動き続けてきた心臓への感謝の気持ちが突然沸き起こり、「ありがとう」の言葉が胸を突いて出てきた。しかし肺に手をやった時には言葉に詰まった。「このがんは私が作ったのだ」。済まない気持ちで一杯になった。「がんは自分が作った子供なんだ」。そう気付いてからは、がんにいとおしさをもって接するようになった。それからわずか1週間で、喉を通らなかった食事がとれるようになったのだ。

 こんなこともあった。上る朝日と静かに向き合った時、ヨガの修行者などが体験する「クンダリーニの上昇」が体に起こったのである。

 次々に訪れる気付きの中で、寺山さんは体の声を聞きながら自分に良いものを見つけていった。その行動は発汗を促す、解毒のための呼吸、飲尿、マクロビオティックの食事などだった。さらに大きな変化を起こしたと考えられるのが、スコットランドのコミュニティー、フィンドホーンでの国際会議に招かれ、毎日大勢の人から歓迎のハグを受けたこと。その帰国後のCT検査ではがんが消滅していたのである。

 現在は「病気を治すには、悟りにもっていかなければ」と説く、独自の「意識の超越理論」の講義を東京の朝日カルチャーセンターほかで展開する寺山さん。同じがんの自然治癒した仲間と「日本ウェラー・ザン・ウェル学会」を結成し、自分でがんを克服していった人たちと現在闘病中の人たちとの交流の場を設けるなど、患者の視点からの活動を精力的に行っている。

講演会、学会発表、個人への健康相談など多方面でご活躍ですが、がん闘病中の人にどんなアドバイスを行いますか?
 それは自分が作ったんですよね。だから作り方を反省して、生き方、生活習慣を変えなさいよと。がんは自分で作った自分の子供だから「作っちゃってごめんなさい」と言って労って自己治癒力を増すようにする。食べるときも「ありがとう」と。食べ物がここに来るまでどれだけ多くの手をわたってきたことか。それで胃の中に入れたらよく眠る。そして出たものを良く知りたかったら手でほぐしてみる。尿は毎朝飲んでみる。これで腎臓の調子がわかります。そして日の出の40分ほど前に起きていい酸素を吸う。鳥がその時間に声を出すのは、その時に樹木から酸素が出るからです。

 病気になる人はオーラが汚い。チャクラ(体に存在するエネルギーの出入り口)が閉まっている。そしてチャクラが閉まっているとエンティティ(幽霊)がついてしまう。まずそれを払い、呼吸することでチャクラを開いてやるといいんです。そして太陽から、夜ならば太陽光を反射する月からエネルギーをもらうことです。木を見てごらんなさい。しっかりと根を張っている。人間もグラウンディングしないといけない。自分が地球の上にまっすぐ立っているという実感をつかむことです。呼吸をすることでそれが実感できるのです。昔から言われる快食・快便・快眠、そして呼吸を大事にすることです。

今の医療についてはどんな所感を持っていますか?
 私はがんの治療が間違っていたから死にそうになりました。医学部ではいまだに「がん細胞は永遠に増殖し続けるものだ」と教えている。ならば僕はどうか。奇跡だと言うがそうじゃない。

 最近思うのは、“Healing is Feeling”、そして“Under-stand”より“Over-stand”しなさいよ、ということ。感じなければヒーリングできない。意識の低いところで理解せず、神のような高い意識から物を見なさいと。

 頭ばかりを使っている大学教授のような人たちは感じにくいから、データを集めてオーガナイズする。そして意識の低いところから見て(=understand)「がんは悪者だから」と抗がん剤や放射線治療という殺しの医療をする。患者は副作用という主作用に苦しみ、体がいつもheal(癒し)を行っていることを感じることもしないで亡くなっていくのです。これは長い間の狩猟民族の殺しの習慣がベースにある方法であり、ブッシュ大統領のイランに対する愚かな方法とまったく同じなのです。

 皆が神のような高い意識から見る(=Over-stand)習慣をつけると、本当のことが瞬時にわかるようになるのです。それはあたかも鳥のようになって、高い空を飛んで、物事を感じてわかることなのです。

 ここまで意識のレベルの落ちた今の時代、皆が瞬時にわかり合えるためには、学ぶことではなく、感じるということから意識のレベルを高めることが最も必要です。

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 体験者だけがもつメッセージの力強さに、今後も多くの人が勇気づけられることだろう。寺山さんの今後の活動は http://www.shin-terayama.jp/から参照可能である。

 

寺山心一翁さん
1936年東京生まれ。東芝で半導体の研究後、独立して経営コンサルタントに。現在、有限会社超越意識研究所取締役社長、日本ウェラー・ザン・ウェル学会副理事長、サトルエネルギー学会理事のほか、フィンドホーン財団では日本人で唯一の評議員を務める。
著書に『がんが消えた-ある自然治癒の記録』『フィンドホーンへのいざない』ほかがある。